J-TECにより、白斑治療に「色素を再生する」自家培養表皮用「ACE02」の再生医療等製品の開発

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最新の尋常性白斑治療法/色素を再生する自家培養表皮「ACE02」
2018年7月3日に、富士フイルムグループのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)により、皮膚のメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で減少・消失することで、皮膚の一部が白く抜ける白斑に対し、患者本人の正常皮膚から一部皮膚組織を採取して、その取った皮膚組織を培養し、白斑部位に移植することで、色素を再生する自家培養表皮「ACE02」の治験計画届を医薬品医療機器総合機構に提出したと発表されました。

白斑には、後天的に、自己免疫疾異常で自分の組織を攻撃され、メラノサイトが破壊される原因で、発症する尋常性白斑や、先天的な遺伝子異常により発症する尋常性白斑があります。
尋常性白斑の治療では、ステロイドなどの外用薬の塗布、患部へのナローバンドUVB紫外線照射治療などが行われますが、その塗り薬、ナローバンドUVB光線治療で効果が見れない、有効でない場合には、患者本人の正常の皮膚から、健康な一部皮膚を採取し、メラノサイトが含まれている皮膚組織の移植を行います。
でも、採取できる皮膚組織の面積が小さいので、一回の手術をして、面積広い白斑に対する治療することが難しいです。そこで富士フイルムグループのジャパン・ティッシュ・エンジニアリングJ-TECは、患者本人の皮膚組織を採取してメラノサイトを保持したまま培養し、大きな面積のシート状に作製し、治療効果を治験で検証することにしました。

今回の治験は両方の白斑の安定期の患者を対象に、山形大学医学部附属病院、名古屋市立大学病院など全国7施設で行う予定としている。

同社は、「ACE02」を通じ「皮膚科領域の再生医療等製品の開発に進出し、従来から取り組んでいる形成外科・整形外科領域からの事業拡大を目指す」としている。尋常性白斑は国内で約15万人、まだら症は国内で数千人と推定されているという。

皮膚移植術の紹介

ナローバンドUVB光治療の紹介(家庭用の小型照射装置)