白斑を完治する方法–T細胞の記憶を消去すること

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白斑を完治する方法-T細胞の記憶を消去すること
海外研究者たちから、白斑のマウスモデルにおいて、あるクラスのT細胞の活性を標的とすることで皮膚の色素沈着が回復することを発見しました。
この発見したことは、現在の治療法よりも、持続的で長期にわたる効果が得られる新たな白斑治療の基礎となり得るものであります。
白斑は自己免疫疾患の一種で、T細胞の攻撃により暗色色素であるメラニンを産生する皮膚細胞が破壊され、結果的に皮膚の色素が失われて白色の斑が出現します。

世界の人口の約1%は、白斑がかかられています。すなわちおよそ7,500万人の人がこの白斑疾患を有しております。
このために患者は苦痛や不安を経験することがあります。
今までに、皮膚に生じた白斑に対して一時的に色素沈着と色を回復できる白斑治療が多く開発されていますが、治療完了後の一年以内に症例の最大40%で色素脱失が再発します。

尋常性白斑は難治性の後天性の色素異常症であります。特に,露出部位に生じた場合,美容的な悩みは深刻であります。
尋常性白斑治療における、ナローバンド UVB(NBUVB)照射の有効性はすでに欧米において確立されています。

このような再発は、皮膚にある常在メモリーT細胞(TRM)と呼ばれる種類のT細胞の活性が原因であるという仮説が立てられています。しかし、このような所見に基づいて、白斑に対するより持続的な治療法を開発することはこれまで困難でありました。
今回の研究でJillian Richmondらは、白斑患者の病変を分析し、これらの病変には、免疫シグナル伝達分子であるインターロイキン-15(IL-15)に対する受容体の要素を発現するTRMが含まれていることを明らかにしました。
白斑のマウスモデルから採取したTRMには、同じIL-15受容体が認められました。そこで、確立された白斑を有するマウスに対して、IL-15受容体を標的とする抗体を2週間にわたり投与したところ、これにより投与後2ヵ月間にわたりマウスの色素沈着が回復しました。
著者らは近い将来、TRMを標的とすることが白斑患者に対する有効な治療戦略となり得るかどうかを明らかにするために臨床試験の実施を予定しています。ナローバンドUVBとは、アトピー性皮膚炎、乾癬、白斑などに有効な新しい紫外線療法です。
このナローバンドUVB(NB-UVB)は中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)を持った紫外線で、現在では乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、多形日光疹、菌状息肉症の治療に用いられています。
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同じく白斑で悩んでいらっしゃる方のお役に立てますように