┃ナローバンドUVB光線治療とは
ナローバンド UVB は,ピークだけでなくほとんどが 311~312 nm 付近に分布する放射帯域幅の非常に狭い光源(狭帯域(ナローバンド)発光光源)であり,TL01(フィリップス社製)というランプが用いられます。
オランダフィリップス社でナローバンドUVB蛍光管(フィリップスTL01)が開発されると共に治療法として普及し始める
現在、大学病院皮膚科では、ナローバンドUVB機器により光線治療法は、アトピー性皮膚炎、乾癬、白斑などに有効な新しい紫外線療法です。
このナローバンドUVB(NB-UVB)は中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)を持った紫外線で、
現在では乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、多形日光疹、菌状息肉症の治療に用いられています。
薬をつけたり、飲んだりする手間がなく、照射時間が短く簡便で、しかもPUVA療法に匹敵する効果があるため、白斑、乾癬などの治療に急速に普及してきています。
安全性が高く、小児や妊婦にも使用可能であります。
従来の治療法に、このナローバンドUVB光線治療を組み合わせる事により、内服やステロイド外用の量を減らすことも期待できます。
ナローバンドUVB光線治療は、乾癬、白斑などの皮膚疾患に関して、外用療法や内服療法を続けていてもなかなか改善しないという患者さんに適しています。
ナローバンドUVBの照射でビタミンDを生成させ、皮膚の免疫力の向上が促され、症状の再発までの期間が長くなったり、外用薬の量が少なくなったり、かゆみが減ったりといった効果が期待できます。
複数回照射するため、通院による治療となります。治療による痛みはほとんどありません。
紫外線光治療は,以前に、PUVA療法やブロードバンドUVB(ultraviolet B)療法が行われていたが,光治療技術の進歩につれ、有効波長を限局的に照射可能なナローバンドUVB療法や,ターゲット治療を可能にしたエキシマレーザー(ライト)療法が保険収載され,皮膚科施設で広く用いられている。
┃ナローバンドUVB紫外線の照射で、色素の生成、拡大を促すことができる
尋常性白斑は、色素を生成するメラノサイトが攻撃されてしまった結果であります。その部位が色素を減少し、脱色になってしまいます。
ナローバンドUVB紫外線の照射で、色素の生成、拡大を促すことができます
作用としては皮膚においてランゲルハンス細胞という免疫に関係する細胞の機能を抑制したり、メラニン産生細胞を活性化したりします。
色素細胞が上手く色素を作れるように手助けをしています
またいろいろな疾患で増えてくるリンパ球を抑えたりもします。
┃大学病院皮膚科に採用されている紫外線治療器
日本国内の病院では、紫外線照射装置デルマレイ-200、デルマレイ-400、デルマレイ-800をを用いて、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、類乾癬などを治療しております。
これらの機械に搭載されているナローバンドUVB蛍光ランプは、フィリップスPhilips社製のナローバンドUVBランプであります。
デルマレイ-200
特徴:UVB面にPhilips社のナローバンドUVBランプ(型番:TL20W/01) が10本装着されている。
>>>採用されている医療用ナローバンドUVBランプの仕様はこちら
デルマレイ-400
特徴:UVB面にPhilips社のナローバンドUVBランプナローバンドUVBランプ(型番:TL40W/01 RS)が10本装着されている。照射率約5mW/cm2
デルマレイ-800
欧米では、病院から小型の家庭用ナローバンドUVB照射機器を購入し、自宅で、乾癬、白斑など皮膚病を治療している例が少なくないです。
Philips社ナローバンドUVBランプを搭載、すでにアメリカ、ヨーロッパにおいて、家庭用ナローバンドUVB照射装置を使った自宅ナローバンドUVB光治療法が一般的となってきております。
┃オランダフィリップス社ナローバンドUVB蛍光管(ピーク値311± 2nm)について
以前、ヨーロッパを中心として、ナローバンドUVBや UVA(波長域340-400nm)などの新たな波長特性を持 つ紫外線(光源)を用いた治療法が開発され、臨床応用がなされています。
特に、ナローバンドUVB 光線治療は、海外ではすでに一般的な光線治療であります。2002年7月に国産のナローバン ド照射器が発売され、500カ所以上の施設にお いて実地臨床レベルでの治療が進行中であります。
ナローバンドUVBの分光分布は、ピークだけで なくほとんどが311-312nmに分布する、非常に幅 の狭い波長であります。
この波長の紫外線が以前の研究結果から乾癬に 有効であることが明らかとなっていました。
今まで のUVB(ブロードバンドUVB)帯域内で治療効 果の高い波長帯域を検討したところ、300nm以 下の波長では乾癬には効果が得られないが、
300~313nmの波長で効果が得られることが明 らかとなります。
300~313nmの波長のなかで最 少紅斑量が最も高い波長を検討したところ、 313nmが最も適した波長であることがわかり、
その後オランダフィリップス社で、ピーク値311± 2nmのナローバンドUVB蛍光管(フィリップス TL01)が開発されました。
Philips社がナローバンドUVB蛍光管を開発した後に,まず乾癬で既存のブロードバンド UVB や PUVA との臨床比較試験が行われた.乾癬の治療でナローバンド UVB の方が,ブロードバンド UVB に比べて優れていることが明らかとなっています。
さらにナローバンド UVB の方が,早く改善がみられ寛解が長いという特徴が明らかとなっています
┃ナローバンド UVB の照射方法
ナローバンド UVB の照射方法について、
まず最少紅斑量 (minimal erythema dose、MED) を測定します。初回照射量は MED の 50%としますが、
MED を測定できなかった場合は 300 mJ/cm2の照射量(30秒) で照射を開始します。
2 回目以降は紅斑が生じなければ毎回20%ずつ増量します。(20秒増やし、50秒で照射します)
光線療法に熟練している方ならば、連日の照射は問題がないですが、週に最大 3 回程度の照射です
少なくとも週に 1回は照射しないと十分な効果は出ないかもししれません
維持療法を行う場合も,週 1 回程度の場合は,同量での照射を継続しますが、
照射間隔(1ヵ月)が開く時は,紅斑反応が出やすくなるので,短い時間から再開します(減量を行うようにします)。
十分な効果が出ず継続的照射(維持療法)を行う場合は,総照射回数に十分注意すべきであります。
┃小型紫外線治療器(ナローバンドUVB照射装置)の在宅光線療法へ
オランダフィリップス社は、大型紫外線治療用のナローバンドUVB蛍光管(TL20W/01、TL40W/01)を製造していますが、
小型紫外線治療用のナローバンドUVB蛍光管(PL-S 9W/01/2P)も製造しています。
家庭用ナローバンドUVB照射装置は、約1年前くらいに知りました。
尋常性白斑が出始め3年ほどになり、仕事で遠いの病院皮膚科に週2~3回通うのは難しいでした。
さすがに仕事に支障が生じはじめ、悩んでいました。
1年前に白斑の紫外線治療についてネットで検索したところ、家庭用の小型ナローバンドUVB装置が欧米で利用され、白斑の治療に成功していることを知りました。
そこで、家庭用ナローバンドUVB照射装置をネットで見つけ、「これだ!」と思いました。
皮膚科の大型ナローバンドUVB紫外線治療器と同じフィリップPhilips社のナローバンドUVB蛍光ランプを使用しているとのことで、同じ治療効果が期待できると考え、家庭用ナローバンドUVB照射装置を購入することを決意しました。
こちらの通販サイト(個人輸入)で購入しました。
>>>家庭用ナローバンドUVB紫外線治療個人輸入・公式サイトはこちらへwww.nb-uvb.com
日本語での対応が可能で、簡単に購入しました。
海外から個人輸入ので、注文から家まで届くに、4日間をかかりました。
フィリップ(Philips)社製のナローバンドUVBランプ(型番:PL-S 9W/01/2P)が2本装着されています
この照射装置の照射エリア:14.5cm × 7.5 cm
>>>家庭用ナローバンドUVB照射装置の仕様はこちら
┃小型紫外線治療器の治療効果
1年間使用して、素晴らしい治療効果が得られました。
この家庭用ナローバンドUVB照射装置のおかげで、尋常性白斑が広がることなく、約9割の白斑が回復しました。
治療前(腹の白斑)
白斑は、週に2、3回ナローバンドUVB照射しています
治療1ヵ月ぐらい白斑の毛穴から肌色の点が出てきた
3ヶ月の治療後の写真を撮りました。写真を見ると、白斑の半分以上が色素生成しており、色素の回復が見られます。
通常、2ヶ月間のナローバンドUVB照射を続けると、白斑の中に点状の色素斑が現れ、徐々に拡大して島状の色素斑になります。 さらに、白斑の周囲や辺縁にも色素が増強し始め、徐々に周囲の肌色に馴染んできます。
治療4ヵ月の状態、8割の白斑は正常な色に戻りました。
ヒザ下の白斑は、半年間治療し、治療効果が見れました。
足の白斑をナローバンドUVB紫外線あてて1ヵ月後に、白斑患部の毛穴から肌色の点が出てきます。
半年間の治療効果(足の白斑は、9割以上治しました)
私の白斑治療法(経験談)を読んでいただき、
同じく白斑で悩んでいらっしゃる方のお役に立てますように